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バルーン基礎知識

ゴム風船の誕生と歴史

2017.08.03

日本バルーン協会発行「BALLOON STORY」より

◇ゴム風船の歴史

風船自体は形こそ違え、何世紀も前から親しまれてきました。古くは動物の腸や膀胱をふくらましたとの記録もありますが、現在のゴム風船のイメージとはほど遠いもの。やはり天然ゴムが市場に出回るまで、その誕生を待たなければなりませんでした。
日本では1857年、大阪で英国人がふくらまして売ったという記録があります。明治の終わり頃には国産化され、大正時代には輸出もされていましたが、その当時のゴム風船は硬さ発色など現在のゴム風船に比べると劣っていました。これは固まっている天然ゴムをガソリンで溶解して液状に戻し、そこに型を漬けて作っていたのが原因でした。

現在、私たちが手にしている柔らかく色のきれいなゴム風船は、液状のラテックスから作られています。
ラテックスは昭和初期に開発され日本にも輸入され、しょうわ10年頃から日本でもラテックス製のゴム風船が製造された記録が残っています。

◇ゴム風船の原料は天然物質です

あなたもどこかでゴムの木から天然ゴムを採取する人々の写真を見た覚えがあるはず。そう、ゴム風船はゴムの木から産出する乳状の樹液でつくられています。ゴムの木はもともと南アメリカの熱帯雨林が原産で、現在では東南アジアを中心に熱帯地域の多くの国々で育成されています。
ゴムの木の樹皮につけられた切り口からにじみ出てくる樹液をカップに集め精製し、液体の状態に保ったものが「ラテックス」です。

◇土から生まれて土にかえる

ラテックスは日光や水によって分解される、100%自然の原料。分解作用は空気に触れたとたんにはじまります。酸化による変色が分解過程の最初の兆候です。太陽光線にさられると分解が始まりますが、自然界の微生物は暗闇の中でも天然ゴムを分解します。

研究によると、ラテックス製の風船は樫の落葉とが同じ条件下にある場合、ほぼ同じ速度で分解するという結果が出ています。
土から生まれて土にかえるゴム風船は、プラスチック、金属、ガラス製品などに比べ、人間が生みだした製品の中でも実に稀な自然環境にやさしい製品なのです。

◇熱帯雨林の保護につながります

近年、地球上のもろい生態バランスを維持するために「熱帯雨林の保護」が叫ばれていますが、ゴムの木は熱帯雨林を形成する主要な植物のひとつです。
ゴム風船の原料であるラテックスは樹皮から直接採取するため、ゴムの木を伐採することはありません。つまり、ゴム風船や手術用手袋などの製品がより多く使われれば、それだけゴムの木の経済的価値が上がって、むやみに伐採されることも少なくなるのです。

ブラジルの人類学者メアリ・エレナ・アレグレゥティ博士はブラジル北部で伐採され、無視され、忘れ去らようとしていたゴムの木の有用性を人々に理解させ、「自然の持続可能な利用」を確率させた功績により、1992年のWWF(世界自然保護基金)ゴールドメダルを獲得しています。
ゴムの木は現代人と大自然とがうまく共存できることを示す好い例なのです。

あなたがゴム風船を手にした時、そのもととなるゴムの木々が、自然の生態によって地球の大気を維持し、生態系を保護していること、そして生産している国々の人達の生活を支えていることを思い出してください。

◇どうなるの?空に飛んでいった風船

風船飛ばしはもちろん、ついうっかり飛ばしてしまったゴム風船。その後、気になりますよね。
研究によれば、こうしたゴム風船のほとんどは上空約8000メートルまで上昇していきます。風船はそうした空の高いところで凍結し、破裂してスパゲッティ状になり、拡散しながら地上に落ちてくるということがわかっています。私たちが滅多にゴム風船が落ちてくるところを見たことがないわけも、これでわかりますよね。

実際、世界各地で行われているビーチクリーンナップ運動)海辺での清掃活動)の報告でも、回収されるゴミのワーストグループに、ゴム風船の名が挙がったという例はありません。

時には野生動物がゴム風船の柔らかい断片を食べてしまうこともありますが、実証研究の結果では、飲み込まれた断片は動物自身には何ら害をおよぼさず、最終的には消化器系を通って排出されるということが知られています。
「ゴム風船についての研究と報告」を協会のホームページに掲載していますので、参考にしてください。

 

 


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