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ゴムの歴史
 生ゴムには天然ゴムと合成ゴムがあります。天然ゴムはゴムの樹液を出す植物から採れますが、人類がゴムを使用したのは非常に古くて、古代までさかのぼります。一方、合成ゴムは、石油化学により製造されるので、歴史は比較的新しく、1930年以降のことです。
コロンブスと天然ゴム
 ゴムを初めて文明社会に紹介したのは、コロンブスといわれています。コロンブスはポルトガルで航海術を学んだ後、計4回の航海を行なっています。この間、1498年には南アメリカを、1502年には中部アメリカを発見しています。

 1493年出発の第2回航海の途中、プエルトリコとジャマイカに上陸し、ここで現地の住民が遊び道具として使用していた黒い重いボールが、地面 に当たって大きく弾むさまを見て驚嘆したといわれています。これが文明人が初めて見た最初のゴムだったのです。
地球環境と天然ゴム
 天然ゴムはゴムの樹が太陽からエネルギーをもらって作ります。このゴムの樹は森林を形成し、炭酸ガスを吸って酸素を放出して空気を浄化しています。
  アマゾン流域のジャングルが、地球上の酸素の5分の1をまかなっています。アマゾンでは、今でも野生のゴムの樹がたくさんありますし、またゴムの樹は穀物植物(稲・麦など)の数千倍の大気浄化作用があります。
  さらにゴムの樹は酸素と木材を生み出すだけでなく、油脂や飼料も生み出してくれます。

 しかし一方では天然ゴムの生産は非近代的農業で、非常に能率が悪く、ゴムの樹に傷をつけるタッピング作業は熟練を要し、作業環境は高温・多湿・多雨の屋外です。ラテックスを採集して集めるまでの行程も、さらに固形の生ゴムを作る行程も時間がかかり、製品の管理も不十分です。
 合成ゴムの原料となる石油の枯渇が懸念されている現在、天然ゴムの生産方法の効率化と品質の安定化をはかることが重要な課題となっています。
以上参考文献 小松公栄著「ゴムのおはなし」
 

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